Yury Martynov Erard Piano 1837, Beethoven – Liszt : Symphonies Nos.7 and 1
終楽章はシンフォニックで、管弦楽曲向きだなっと納得させられる。でも、知らないで聞けばベートーヴェンのピアノ・ソナタだと錯覚させられるだろう。前者は《第7番》で、後者は《第1番》に当てはまる。ベートーヴェンがピアノで作曲を構想していったことが感じられると同時に、リストがピアノで演奏することで光り輝く魔術をかけたからだ。リストのオリジナルとして聴いても居住まいの狭さはないだろう。レプリカではなく、修復されたオリジナルだから感じられた。