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ベートーヴェンの奇跡のアダージェット 夭折の天才指揮者グィド・カンテルリの《交響曲第7番》英HMV ASD-254 白金ラベル 評価:★★★★☆

夭折の天才指揮者と言われたグイド・カンテッリは、1956年に36歳で亡くなった。その7年後に病死したフェレンツ・フリッチャイが48歳で、更に10年後の1973年にイシュトヴァン・ケルテスが43歳で海水浴中に波にさらわれて行方不明に。この3人は若い死でもあるので、レコードがデジタル、映像で生中継される時代に存命であっても不思議ではない。

彼らが大ベテランの重鎮マエストロになっていたであろう1990年から2000年には、老齢指揮者が注目されるような必要も無かっただろう。懐古趣味、アカデミック趣味としてクラシックが捉えられない活気ある音楽世界になっていただろう。三大テナーと相乗効果で面白い展開になっていたらと思うと、なかでもカンテッリの録音がもっと残されていればと思います。

モノクロの映画が、それがオードリー・ヘプバーンという有名なアイコンの作品でも『ローマの休日』よりも『ティファニーで朝食を』が好まれる現代。モノラル録音は顧みられる機会が少なくなっています。わずかとは言えカンテッリは6曲のステレオ盤を残しています。

ベートーヴェンの《交響曲第7番》の初盤は英HMVの白金( White and Gold )ラベルで、音質は極上と評価されています。それだけに2万円〜4万円を下らないレアなレコードとされています。希少なアナログ盤ですが、再生される音楽は生々しいオーケストラの響き。CDでも、その力強さを聴くことは出来ます。躍動感には胸躍ります。それはクラシック音楽を聴くのには、らしからぬものだと感じるほどです。

Asd254-480

UK HMV ASD-254 グィド・カンテルリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団

ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92

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深い結びつきのカラヤンとチャイコフスキー、豪快で緻密な《交響曲第4番》評価:★★★★☆

豪快で男性的なチャイコフスキーを、1972年のカラヤン、ベルリン・フィルは聴かせてくれる。しかし野趣ではなくて、しなやかでスタイリッシュ。軟弱なチャイコフスキーが最近は増えてきているように、このレコードを聞くと感じます。同時代のアメリカの指揮者、オーケストラのチャイコフスキーは優れていて、ロシア音楽はそうした響きだと思い込んでいたのを知らされるほど。

Asd2814

レコード芸術推薦、レコード・アカデミー賞、朝日試聴室推薦

  • レーベル: 英 EMI
  • レコード番号: ASD2814
  • オリジナリティ: モノクロ切手ラベル、1stラベル

曲目

 

演奏

  • 指揮: ヘルベルト・フォン・カラヤン
  • 管弦楽: ベルリン・フィル

1971年録音。歴代の作曲家の中でも稀代のメロディメーカー、チャイコフスキー。 その演奏を極意を示したのがカラヤンです。 チャイコフスキーの演奏で陥りがちな甘美なメロディだけに酔うような演奏ではなく、 各楽器の動きを丁寧に描ききった、構築美満点の名演です。

  • 録音年月日:1971年9月16~21日
  • 録音場所:イエス・キリスト教会、ダーレム
  • 録音:ステレオ/クォドラフォニック

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