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何かがわたしを導いてくれる。・・・そう常々言っている指揮者のズービン・メータ。昨年の東関東大震災のあと、いち早くチャリティーコンサートを開いたのもご縁でしょう。
インド生まれで、初めて西洋クラシックの世界で成功した音楽家。彼が30歳代に続々とリリースしたアナログ・レコードには、そのことが絶えず纏ついていました。
それだけでもエキゾティックな印象を受けたのに、その頃聞いた曲が《春の祭典》であり、おそらくこの曲を最初に聞いた時の指揮者だったのではないかと今朝、改めて気がついたところです。
世界最年少でベルリン・フィル、ウィーン・フィルを指揮し。30歳代の指揮者がウィーン・フィルで録音したレコードは、当時のクラシック音楽ファンにはどう受け止められたのでしょう。そのほとんどがセールス的にも成功しているから、次々と録音計画が進んだのだろうから新鮮であっただろうことは今、CDできいてもよく伝わる。あまりにもフレッシュで、最近の若い音楽家の新しい録音がじじむさい音楽に感じられるほどです。・・・たしかに最近の音楽家や、音楽を語り人たちって頭でっかちで、年寄り臭い表現をするように感じています。日頃はめっちゃ、スゲェを連呼していると思うのですが、『飯、風呂、寝る』で成り立っていた世代の評論家をなぞるように、このベートーヴェンはめちゃ、すげえ。とにかくすげえと連呼するだけってのもありではないかしら。
アメリカのオーケストラの音楽監督に、世界最年少で就いたズービン・メータ。若いインド人指揮者の日常会話を聴いてみたい気もする。
そんな彼だから、スター・ウォーズ組曲を色物でなくてクラシック音楽番組でも取り上げられるほどの出来になせたのかも。ズービン・メータという指揮者の、まず名前をしっかりと認識したのがその頃。彼の古典音楽の録音にはすんなり馴染めなかったのですが、とりわけコンテンポラリーは音響の色彩に身を投じるだけでいいところが好ましかった。
リヒャルト・シュトラウスの一連の交響詩は、キング・レコードから発売されていたレコードで最初に代表的楽曲は聞きました。
じっくり聴き込むにはショルティと比べても、大味なところなのですが朝にまず何聞こうかなという時には適しています。オーディオの鳴らし、自分の気持の身繕いに持って来いです。
ズービン・メータのCDを聴いて、全てに言えることは『音楽を演奏する喜びにあふれている』
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